ソーシャルメディア(SNS)を上手に使えるようになりたい人,小樽のことをもっと知りたい人,自分で何か新しいことを始めたい人,にピッタリの授業です。

(1) ソーシャルメディアを上手に使う

 将来就職すると,職場からは当たり前のように,インターネットを「活用」する力が期待されます。また,大学生としての学習や卒業研究はもちろんのこと,就職活動を進めるときにも,インターネットの活用力は必須です。すでにスマートフォンやLINEはよく使っている人も多いでしょう。ですが,活用とまで言われるとどうでしょうか。本科目では,インターネットやソーシャルメディアを用いた,効果的な情報の収集・発信の技術について学びます。

 みなさんは,中学生や高校生のときに,学校で「安全な利用のためのルールやマナー」や「ネットでしてはいけないこと」を教わってきたと思います。ここでは,そうしたことがらを整理して,その背景にある,インターネットメディアの特性やネット利用者の心理とネット上のコミュニケーション行動,さらには,ネット上の情報流通のプラットフォームとしてのSNS運営事業者の行動などについて,身近に起こった事例を交え,学んでいきます。

 

(2) フィールドワークを行う

 SNSから発信するテーマを,大学を出て探してもらいます。小樽をフィールドワークの場所と考えて,小樽の隠れた観光情報を自分で取材します。まだ知られていないけれど,行ってみる価値がある,と思える場所を見つけてください。すでに知られている小樽の有名な場所でもかまいません。人が違えば,見方も変わります。また,同じ人でも季節や時間が変われば見方は変わります。フィールドワークを通して知りえた小樽の写真を撮って,その場所を800字前後の文章にまとめてもらいます。フィールドワークは,グループで行ってもかまいません。ただ,写真と文章そのものは,一人ひとりで撮って,書くようにしてください。同じ写真や文章は不可の評価にします。

 

(3) フェイスブックに掲載できるようにする

 演習の時間を23回設けて,演習の時間の中で,フィールドワークをして得た文章をフェイスブックの記事(写真と文章)に出せるように,仕上げてもらいます。みなさんに書いていただいた記事の中で良いものを実際に『おたるくらし』フェイスブックページに掲載します。掲載されると1万人以上の人に読んでもらえます。思わぬコメントがつくこともあります。

 

 

  • 金曜日10時半〜12時 ※土曜日開講分も同時刻
  • 講義は「インターネットメディアを活用する」(全8回)と「地域を発信する」(全7回)の2つのテーマで、全15回開催。2人の講師(高橋・吉田)が担当します。

① 5/8金(インターネットメディアを活用する1)
「メディアとしてのインターネット」

  • 世界のインターネット利用
  • 日本のインターネット利用
  • 従来メディアとインターネット

② 5/15金(地域を発信する1)
「おたるのブランディングをしよう」

  • SNSを通じて「おたる」を発信する目的
  • ブランディングについて考える

③ 5/22金(地域を発信する2)
「おたるの強みを見つけ出そう」

  • 小樽観光から見る「おたる」の魅力
  • ベネフィットの抽出から「本質」に迫る

④ 5/29金(インターネットメディアを活用する2)
「SNSの理解」

  • SNSの定義と5つの共通要素
  • SNSの収益モデル
  • SNS広告のクリエイティブの基本に学ぶ

⑤ 6/5金(地域を発信する3)
「ベネフィットの背景にある小樽の歴史」

  • 今に残る「おたる」のユニークさ
  • 「おたるってこんなまちだ!」の共有

⑥ 6/12金(インターネットメディアを活用する3)
「SNSによる情報収集(1)」

  • 情報とは
  • 上手な情報収集とは
  • 検索サイトとSNSの使い分け

⑦ 6/13土(地域を発信する4)
「各自の題材発表~FBの書き方テクニック」

  • ブレない「おたる」の伝え方
  • わかりやすい文章の作り方

⑧ 6/19金(インターネットメディアを活用する4)
「SNSによる情報収集(2)」

  • 情報収集の注意点
  • フェイクニュースとファクトチェック
  • SNS固有の危うさを知る

⑨ 6/26金(地域を発信する5)
FBの書き方テクニック~いいものを読む

  • FB「おたるくらし」を読む
  • 共感を得る10のポイント

⑩ 7/3金(インターネットメディアを活用する5)
「SNSによる情報発信(1)」

  • SNSによる情報発信技術の必要性と成功例
  • 主要SNSの違い
  • 認知の仕組みとCMCでの注意点

⑪ 7/10金(インターネットメディアを活用する6)
「SNSによる情報発信(2)」

  • SNSによる情報発信の難しさ
  • オンラインで伝わる書き方についてのヒント

⑫ 7/17金(インターネットメディアを活用する7)
「SNS活用の実践(1)」

  • デジタルウェルネスについて知る

⑬ 7/24金・祝(地域を発信する6)
公開添削1

  • 提出レポートの紹介①
  • 確認ポイント

⑭ 7/25土(インターネットメディアを活用する8)
「SNS活用の実践(2)」

  • 情報収集実践のヒント
  • 情報発信実践のヒント

⑮ 7/31金(地域を発信する7)
公開添削2~文章の書き方=「伝え方」総括

  • 提出レポートの紹介②
  • SNSでの伝え方

8/3月〜5水
「地域を発信する」レポート提出期間

8/7金
期末試験

  • 試験形式:択一式(マークシート)
  • 試験時間:60分間
  • 出題範囲:インターネットメディアを活用する(1〜8)の講義内容
  • 持込条件:指定教科書(書き込み可)
  • ※ 新型ウイルス感染状況等によって、日程が変更になる、または期末試験が実施されない可能性があります。